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こどもの胃腸炎 治療と予防のポイント

🍵こどもの胃腸炎、どうやって治すの?

「胃腸炎って言われたけど、お薬飲ませるだけでいいのかな…?」
そんな疑問を持つ保護者の方も多いと思います🍀

ここでは、胃腸炎になったときのおうちでのケアや治療のポイントについて、
わかりやすくお伝えします。


💧いちばん大事なのは、水分補給!

胃腸炎の基本的な治療は、
①こまめな水分補給②お薬のサポート です💊

とくに 嘔吐や下痢があるときは、脱水を防ぐことが何より大切!


🤮吐いているときはどうしたらいい?

「飲ませてもすぐ吐いちゃうんです…」そんなときは、
一度にたくさん飲ませず、「少しずつ・こまめに」がなにより大切です💡

目安は【1時間で50~100ml】くらいを、スプーンや少量ずつ与えてみましょう。一口飲ませて、5分ほど様子を見て、また一口。

焦らないことが大切です。
オススメは、OS-1などの経口補水液(ORS)ですが、リンゴジュースなどに少しだけ塩分を加えるなどでも大丈夫。

塩分と糖分をバランスよく補うことが脱水予防に重要です👶


💊吐き気止めは使っていいの?

吐き気止めのお薬を使うこともありますが、
実はその効果は「そこまで強力ではありません😅

日本で主に使用されている吐き気止めのプリンペランというお薬は、科学的には乳児の吐き気に有効というデータはないぐらいなのです。

お薬だけに頼るよりも、
やっぱり “水分をしっかり補うこと” がいちばんの治療になります✨

多くの場合、嘔吐は半日〜1日くらいで落ち着くことがほとんど。
でも、1日たっても吐き続けているときは、
迷わず病院を受診してくださいね🏥


💩下痢があるときはどうすれば?

下痢が続いているときには、
**整腸剤(ビオフェルミン散など)**を使って腸内環境を整えていきます🌱

「下痢止めはすぐに使わないの?」と思われるかもしれませんが、
👶赤ちゃんや小さい子には、下痢止めはあまり効果がないことが多いんです💦
そのため、最初から処方することは少ないんですよ🍀


📆長引くときは注意!

小さいお子さん、特に乳児期の下痢は長引きやすいものです。
1週間以上、下痢が続いているときは、乳糖不耐症という疾患が合併していたり、
体力も落ちてしまうので…💧

🩺 必ずクリニックにご相談くださいね✨

 

🧼ノロウイルスなどの「ウイルス性胃腸炎」から守るには?

胃腸炎の中でも特にやっかいなのが…
ノロウイルスです😱💦

ノロウイルスは「感染力がとても強い」ことで有名で、
ほんの少しのウイルスでも口に入ってしまうと、
すぐに症状が出てしまうことがあります🤢💨

家族全員ノロウイルスで全滅 ・・・なんてことも冬場の流行期ではよくみられます。

なので、予防にはとっても注意が必要なんです❗


✅ おうちでできる予防ポイント🎯

お子様のケアをするときは、必ずマスクを装着し、飛沫感染や、不意な接触感染をできるだけ防ぐ!

👐 石けんと流水でしっかり手洗い!
→ アルコール消毒だけでは不十分!
 ノロウイルスには 石けんと水での「手洗い」が効果的です🫧

🍴 調理・食事の前、トイレのあと、嘔吐・下痢の処理後には必ず!

🧼 吐いたものや便は「使い捨て手袋」と「ペーパー」で処理!
→ スプレーで空気中にウイルスが舞うのを防ぐため、
 雑巾でゴシゴシ拭くのはNG⚠️
 使い捨てできるものを使って、
 最後は0.1%の次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤など)で消毒しましょう🧴そして、消毒後に必ず部屋の換気を行いましょう!

👕 服やリネン類もウイルスのもとになることがあります!
→ 嘔吐がついてしまった服やタオルは、
 他の洗濯物と分けて洗うようにしましょう🧺


🐶みしばっち先生からひとこと

「吐いたり下痢したりしていると、心配で眠れない夜もありますよね…。
でも、大丈夫。焦らず、あたたかく見守ってください。
こまめに水分、そして早めの相談が、お子さんの回復のカギです💡」

 

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こどもの胃腸炎  胃腸炎、おなかの風邪ってなんだろう?

🍼こんにちは!はじめまして🌸

2025年4月から、みしま小児科クリニック青葉台で働いている
小児科医の 小林 孝輔(こばやし こうすけ) です🐣✨

これからは三島院長と一緒に、ブログを通じて
おうちの方に役立つ情報をお届けしていきます📮
どうぞよろしくお願いしますっ😊💕


💫今回は…「おなかの風邪(胃腸炎)」について🍽️

保育園や幼稚園、小学校などでよく流行する
“おなかの風邪”…実は「胃腸炎(いちょうえん)」という病気なんです😷💦


💡「胃腸炎」ってなに?「おなかの風邪」とどう違うの?

胃腸炎とは、ウイルスや細菌などによって
吐き気・嘔吐・下痢・おなかの痛み などが起こる病気です🤢💥

小児科では、「胃腸炎」と伝えると心配が大きくなってしまうこともあるので、
症状が軽めのときは「おなかの風邪ですね」とお話しすることが多いです🍀


🦠「ウイルス性」と「細菌性」ってなにが違うの?

🌟ウイルス性胃腸炎(ノロ・ロタなど)
→ 吐いたものやうんちを触ってうつることが多いです👐💦
ノロウイルスはアルコール消毒が効きにくいので、
石けんと流水での手洗いがすっごく大事です🫧

お薬(整腸剤や吐き気止め)で少しずつ回復しますが、
長引くと脱水になって点滴や入院が必要になることもあります💧

🍗細菌性胃腸炎(サルモネラ・カンピロバクターなど)
→ きちんと火を通していない食べ物などでうつることが多いです🔥🥩
血便が出たり、ウイルス性よりも重くなることがあります😢

高熱が出たり、おなかの痛みが強い時など、細菌性かな?と思った場合には、
抗生物質を使うこともあります💊


🔍どうやって診断してるの?

💬 ウイルス性かな?細菌性かな? というのは
症状や食べたもの、診察の様子などから総合的に判断します👀

当院ではロタウイルス、ノロウイルスの検査キットは扱っていないので、
診察の時点で「これはウイルスっぽいな~」という感じで診断しています👨‍⚕️

💩 細菌性が疑われるときは、**便の検査(便培養)**を出して、
あとから結果をご報告するスタイルになります📤


🎒登園・登校はいつから?

胃腸炎にはインフルエンザのような「〇日間お休み」というルールはありません🙅‍♀️

ただし!
嘔吐・下痢が止まり、ごはんが普通に食べられるようになったらOKです🍚✨

🌼「まる1日、吐いたり下痢がなかったら(若しくは下痢の回数がかなり減ってきたら) → 翌日から登園OK」
というのが、ひとつの目安です🌈

※無理して登園すると、他のおともだちにうつってしまうかも…!😵
おうちでゆっくり休むことも大切です🛌


🌷さいごに

お子さんの胃腸炎は、家族みんなにうつってしまうこともありますよね💦
夜中に看病して、ご自身もフラフラ…なんてこともあると思います😢💐

そんなときは無理せず、いつでも当院にご相談くださいね🌟
みしばっち先生も、いつもやさしく待ってます🐶🩺✨

 

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こどもの風邪について

local_offer上気道炎

こんにちわ☀️

みしま小児科クリニック青葉台の三島です。

4月に入り、保育園デビューをしたお子様も多いかと思います。早速鼻水や咳がたくさん出て、ご心配な方も多いですよね。

今回は、小児科で最もよく見かける“こどもの風邪”について、わかりやすくご紹介したいと思います。お子さんが繰り返し風邪をひいて、心配になることもありますよね。でも実は、それにはちゃんと理由があるんです🍀

🌸「かぜ」ってなに?

「かぜ」とは、ウイルスが原因で起こる呼吸器の感染症のことです。くしゃみ、鼻水、咳、発熱などの症状が出ますが、多くは自然に治る病気です。原因となるウイルスはとってもたくさんあります!

👶小さな子がよく風邪をひくのは普通のこと

乳幼児は、1年間に平均して6~8回くらい風邪をひくと言われています。保育園や幼稚園に通っていると、それ以上のこともあります。でも、それは「体が弱いから」ではなく、まだ知らないウイルスに出会っている途中だからなんです😊

🦠ライノウイルスは100種類以上!?

風邪を引き起こす代表的なウイルスのひとつ「ライノウイルス」だけでも、なんと100種類以上あるんです!そのたびに体は少しずつ免疫を作って、強くなっていきます。風邪を繰り返すのは、体の免疫を成長させる事でもあるんです✨

💊風邪薬って効くの?

風邪薬には、主に「痰や鼻水を出しやすくする薬(去痰薬)」と「咳を抑える薬(鎮咳薬)」があります。ただ、子どもの咳止めには、明確な効果が証明されているものはあまりありません。去痰薬も、鼻水や痰を出しやすくする事を目的としているため、「鼻汁をぴたっと止める薬」ではないことを知っておくとよいと思います。

実は、咳はウイルスや痰を外に出すための大切な働き。すぐに止めるよりも、自然な治癒を助けることが多いんです🌿

ただ、中にはRSウイルスやアデノウイルスなど、放っておくことで咳や発熱が悪化してしまう厄介なウイルスもいます。

症状が続くとき、悪化したとき、どんな時に病院にいけばいいでしょうか。

 

🏥こんなときは病院へ

以下のような場合には、受診をおすすめします:

- 発熱が2日以上続いている。39度以上の高熱がある。

- 咳が長引いていて、呼吸が苦しそう

- 鼻水がなかなか止まらず、鼻づまりで眠れない

- 黄色や緑色の濃い鼻水が続いている

そのほかにも湿疹や関節痛など様々な症状を「風邪ウイルス」は合併します。

お子さんの様子を見て、いつもと違うと感じたら、遠慮なくご相談くださいね!

🧫抗生物質は風邪に効く?

たまに、高熱が心配なので抗生物質を出してほしいという親御様がいらっしゃいます。状況に応じて対応をさせていただくのですが、残念ながら、一般的には風邪の原因はウイルスなので、抗生物質は効きません。また早期に使うことで、重症化や肺炎の予防にも効果があるとは証明されていません。なんとなく心配だから…という理由で使わず、必要な時にだけ使うことが大切です🌱

どんな時に使うかというのは、小児科によっても異なりますが、当院では、
①しっかりとした中耳炎や副鼻腔炎(汚い鼻汁が3日以上続いているなど)が疑われるとき

②扁桃炎や溶連菌感染症という、のどの「細菌による」感染が診断される、または疑われるとき。

③高熱や咳が続き、抗生剤投与が有効と思われる肺炎や気管支炎などが考えられるとき。

などが挙げられます。安易な抗生物質はお子様にとって、むしろ下痢症状や耐性菌の獲得などのデメリットになる可能性もあります。少なくとも当院ではなぜこの子に対して抗生物質を使うのかを説明したうえで使用するように心がけております。

最後に🍀

こどもの風邪は、決して悪いことではなく「強くなるための通過点」。焦らず、温かく見守ってあげてくださいね。何か心配なことがあれば、いつでもみしま小児科クリニック青葉台までご相談ください😊

 

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2025年4月1日 クリニックブログの開設と新しい常勤医のご紹介

いつもみしま小児科クリニック青葉台にお越し頂きありがとうございます。

地域の皆様に支えられ、2025年4月で当院は開院から3年目を迎えることができました!

 

ホームページにリンクを張る形で、クリニックのブログをこの度開設いたしました。

 

診療を行う中で、ご家族様からよくご質問や相談を頂く事、地域での流行状況や感染症にまつわるちょっとした知識などを、なるべく分かりやすくお伝えしていければと思っています。

2025年4月からは当院の常勤医として、小林孝輔先生がご勤務されることになりました。院長の大学時代の後輩の先生なのですが、横浜市立大学病院で小児のアレルギーを専門にご診療されており、アトピーやアレルギー、気管支喘息などをご専門としています。これに合わせて4月から、当院でもおねしょ外来に加えて、アレルギー外来も開設いたしました!!

アレルギーに関してご相談したいことがありましたら是非、アレルギー外来などでお問い合わせください(^^♪

 

 

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今後とも、みしま小児科クリニック青葉台をよろしくお願いいたします。

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